ミフクラギ
【別名:オキナワキョウチクトウ】
Cerbera manghas L.
(キョウチクトウ科)
(2008年6月:父島字小曲、亜熱帯農業センター) | |
ミフクラギは沖縄、インド、マレー半島などの海岸林に自生する植物です。 父島では、亜熱帯農業センターと小笠原海洋センター(通称:カメセンター)に植えられています。 集落から近いカメセンターでは、第1トンネルの迂回路(うかいろ:まわり道)からこの花を見ることができます。 6月、ミフクラギが樹冠いっぱいに美しい花を咲かせていました。 樹高4m程。 花はキョウチクトウに似ていて、中心の赤い模様と花が落ちた後の小さな花のようながくが特徴です。 沖縄では10月頃まで咲くそうです。 葉質はしなやかで、葉脈が透けて見えます。 葉は鋸歯(ぎざぎざ)がなく、先端が尖ります。 ヤロードのように枝先に集中してついています。 ミフクラギは白い樹液に毒がある植物です。 ミフクラギという和名は、この樹液が目に入ると「目がふくらむ(はれる)木」という意味だそうです。 沖縄の方言では、ミーフッカギーという。 小さなマンゴーのような果実の中は繊維質で水に浮き、海流散布の仕組みを持っています。 |
【参考文献】
おきなわフィールドブック1 植物の本 (アクアコーラル企画) 屋比久 壮実
著