ルビーガヤ


(イネ科)

(2005年5月:父島、扇浦)
 紅褐色の毛が綺麗なルビーガヤは、南アフリカ原産の草本です。
和名は英名のRuby grassから付けられているのでしょう。
雑草の和名には、ハキダメギクとかヘクソカズラなどかわいそうな名前が多い中で、ルビーガヤは珍しく綺麗な響きの名前です。
それも穂を見れば納得。他のイネ科にはない美しい色合いをしています。

ルビーガヤは、世界の熱帯から温帯に広く帰化(※1)しています。
国内の記録では、1966年に沖縄での報告があります。小笠原諸島では、硫黄島に多いと聞いています。
父島では、主に野羊山に生育し、稀に清瀬の三角公園や扇浦付近にも生えることがあります。
清瀬や扇浦では数が少なく、人に種がついて散布されたものなのでしょう。

高さは、野羊山のガレ地では20〜30cm程と低く、風当たりのない低地では80〜90cm程になります。
節には密に毛があります。葉は無毛。繊細な雰囲気を持つイネ科です。
 ※1・・・帰化(帰化植物):人間の活動によって持ち込まれ野生化した植物で、草本類だけでなく木本類も含む。

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