ホウオウボク
(2001年5月:父島・清瀬)
(まめ科)
5月に入ると、小笠原・父島の大村や清瀬などで、
樹木全体が燃えるような真っ赤な花で埋めつくされたホウオウボクが見られます。
ホウオウボクの花が咲いているのは、遠くからでもはっきり分かります。
中でも、清瀬の都職員住宅前のホウオウボクは、一見に値するほど
見事なものです。(上の写真)
樹形が傘状に広がって成長するのですが、台風などの強風に弱く
樹形が崩れやすいそうです。
(2001年6月:父島・清瀬)
ホウオウボクの原産地はマダガスカルですが、「世界で最も美しい木」
「壮大な熱帯花木」のためか、原産地は壊滅状態だそうです。
父島では清瀬の他に、大神山神社に数本、小笠原警察署の横道を
入ったところ、「まるひ」商店前などにあります。
英名で「Flame Tree」(炎の木、火炎の木)とも呼ばれるので、
カエンボク(火炎木・火焔木)と混同されやすいです。
ホウオウボクは、漢字で「鳳凰木」と書き、
英名は「Flame-of-forest」というのだそうです。
(ホウオウボクの果実「莢」:2001年8月:父島・清瀬)
ホウオウボクの果実(莢)は剣状になり、枝から長く垂れ下がります。
長さは50〜60センチほどになります。
主に実生でふえるそうです。

外来:木本類(1)の表紙にかえる

(NO.28)