(のうぜんかずら科)
(写真はいずれも2002年6月:父島・中学校)
小笠原中学校の玄関からプールを見おろす場所に
大きなカエンボクの木が1本あります。
鮮紅色の花が枝先に数個から数十個、固まってつきます。
外側から順に咲いていきます。
花の大きさは5センチほどで、
上を向いた鐘状花です。
先端が5つに切れ込んでいます。
英名は「African Tulip Tree」です。
上向きに咲く花の形と花の色が炎を想わせることから
「火炎木」「火焔木」といいます。
診療所の横の坂を上りきった左側に
2本の小さいカエンボクがありましたが、今年の
台風で倒されたのか、2本とも切られてしまいました。
また、小笠原総合事務所の建物の裏側に
1本あります。
海洋センターの敷地の中にもあります。
カエンボクの花は小笠原では、5月頃から見られます。
ただ、枝や幹がもろくて強風に弱い樹木です。
熱帯では最も壮観に花をつける花木です。
果実は長さが20センチほどの紡錘形です。
(上の写真は蕾です。私はまだ果実がなっているところを見ていません。)
種子には綿毛がついていて、縦に割れると風で飛ばされます。
熱帯アフリカ西部原産だそうです。
NO.95