NO.22 コゴメビエ
Paspalidium distans (Trin.) Hughes

固有種:イネ科Paspalidium属)

(2004年5月9日)

 しばらくの間再発見されず幻の植物となっていたコゴメビエは、ここ数年で各島で再発見が続いています。
この写真は、ボランティア活動に参加したときに撮ったもの。個体数はやや少ない。絶滅危惧種TI類(VU)に指定されています。

 勢いよく叢生した株で、高さ30〜40cm。葉は放射状に広がり、黄緑色の綺麗な色をしています。
花穂は、穂状の小花が若干の間隔を置いてつき、卵形の果を実らせます。

かつては、父島の旭山や境浦山にもあったとされています。今も父島のどこかの山でひっそりと生きていてほしい。
少なくなってしまったのは、ヤギによる食害と他のイネ科の外来種との競合が考えられます。



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