No.18ハウチワノキ

(ムクロジ科・ハウチワノキ属)

釣浜から宮之浜へ通ずる遊歩
道があります。
遊歩道のまわりは乾燥した
場所です。
父島には、このような乾燥した
場所が結構あります。
こうした場所をハウチワノキは
このみます。
ハウチワノキは大きくなっても
2メートル前後の常緑樹です。

(1月:父島・釣浜〜遊歩道)
(1月:父島・釣浜〜遊歩道)

ハウチワノキの葉は薄い革質で
全縁(鋸歯がない:葉のふちにギザギザ
がない)です。
また、葉には葉柄がほとんどなく、形は
細長く先へいくにしたがってひろがってい
ます。

(3月:父島・夜明山) (3月:父島・奥村)

花は4月頃に咲きます。雌雄異株。
花は円錐花序(複総状花序ともいう:花の
軸が分かれ、最後の軸に房のように花を
つける:例・ナンテン)で、濃い黄色を
しています。雄株の花。

ハウチワノキの雌株の花です。
花柱は、長さ4mm〜6mm。
花は子房上位(子房が花床の上にあり
花弁の位置はその下にある:例・テッポウユリ)で、
目立たない雄しべがあります。
(4月:父島・釣浜〜遊歩道) (2月:父島・東平)
果実ははじめ薄い黄緑色(ピンクで
縁どられているものもある)ですが、
6〜7月ごろは熟して茶色になります。
果実は扁平な翼を3枚もっています。
形が団扇ようです。(名前の由来。)

早春から春にかけて、実生が出てきます。
子葉は細長く無毛で、
葉は親と同じような葉の形をしています。


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