No.71キバンジロウ

(フトモモ科)

キバンジロウを、島の人は
バンジャクロと呼んでいます。

明治後半に食用として移入
されたようです。
今でも、父島では畑跡や住
居跡などに野生化してい
ます。

山を歩いていると、鳥が
種子を散布したのか、キバン
ジロウの若木を見かけます。

木肌がサルスベリに似て赤
褐色でツルツルした感じです。
バンジロウ(グアバ)より美味
だと言われています。

(2003年8月:父島・巽道路沿い)

(2003年5月:父島・躑躅山)

キバンジロウは、
フトモモ科特有の花を咲か
せます。
花の大きさは2〜3cmで
多数の突き出た雄しべが
目立つます。

春に、淡い黄色味を帯びた
白い花を枝先近くの葉のつ
け根につけます。

キバンジロウは、ブラジル
原産の常緑の果樹です。
樹高は3〜6メートルほどに
なります。
英名はストロベリー・グアバと
いいます。

(2003年3月:父島・夜明道路沿い) (2003年3月:父島・夜明道路沿い)

果実は4〜5cmの球形で、
熟すとレモンのように黄色になります。
果実の頂にがくの痕跡が残ります。

葉は対生し、質が厚く濃い緑色で
光沢があります。(グアバとはまったく違う。)
葉脈は主脈のほかは目立ちません。


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