No.14ワニグチモダマ

(マメ科・トビカズラ属)

12月に入って、
ワニグチモダマの花が咲いて
いるという情報が入ったので
見に行くことにしました。
場所は、三日月山の裏側です。
三日月山の裏側は、崖が
大きく崩れているので、人が
あまり入っていません。
途中の道は両側の草が
生い茂り、車でやっと通れます。
道路の終点で車を降りて、
大きなガジュマル林を迂回して
テープを頼りに歩きました。
(立入禁止の札がある。)
昔崩れた大きな岩を何度も
乗り越えていくと、ワニグチモダマ
が大きな樹木の枝に絡まって
ありました。
枝から長い花茎を垂らして
ワニグチモダマが花を咲かせて
いました。

ワニグチモダマは、ムニンモダマと
呼ばれ固有種とされてきましたが、
広分布種に変更されました。
しかし、小笠原全体では
数が少ない珍しい植物です。

(写真は3枚すべて:2002年12月:父島・三日月裏)

ワニグチモダマは、薄い黄緑色の花を
いくつも固めてつけます。
大変不思議な形をした花です。
初めて見たときは、感激しました。
ワニグチモダマはマメ科です。

ワニグチモダマの葉は奇数複葉で、
小葉は3枚です。
その中央の1枚の葉は、葉柄が長く
なっています。他の2枚は葉柄が
ほとんどありません。
葉の裏面に葉脈が出ています。



広分布:木本類の表紙にかえる