No.9シマカナメモチ

(バラ科・カナメモチ属)

シマカナメモチはやや乾燥したところを
好みます。
大きいもので4メートルほどになる常緑
の樹木です。
葉は互生(互い違い)し枝先に集まって
います。
細長い葉で、葉柄はやや長めです。
葉先はまるく、縁には細かい鋸歯(ギザ
ギザ)があります。
シマカナメモチの葉は、季節に関係する
のか分かりませんが、紅葉したように
きれいに赤くなります。

(2003年3月:父島・東平)

シマカナメモチの花は枝先に
房状につきます。

5枚の花弁をもった白い小さな
花が固まって咲きます。
シマカナメモチの花は、良い香り
がします。

花は5〜6月に見られます。

シマカナメモチは小笠原の他に
沖縄の各島に自生しています。

(2003年5月:父島・東平)

小笠原が涼しくなる11〜12月
頃にシマカナメモチの果実は赤く
美しく熟します。
小笠原の林の中で、固まってみ
のる赤い果実は、ひときわ目立
ちます。
一粒の果実の大きさは直径が5
ミリほどの大きさです。

(2002年12月:父島・東平)


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