No.10
(バラ科・シャリンバイ属)
シャリンバイは
海岸から山の林などにかけ、
島のあちこちで見られる
常緑のあまり大きくならない
樹木です。
島では、アレキサンドルとか
サンドルノキと呼ばれています。
(2002年1月:父島・夜明道路)
シャリンバイは、昨年の果実が落ちると
すぐに新しい花序を伸ばします。
小笠原が寒くなる12月頃には、
シャリンバイが白い梅の花に
よく似た花をたくさんつけます。
(条件のよいところでは、11月頃
から花をつけ始めます。)
かすかによい香りがします。
1月頃から、小さな蜂のように見えるヒラタアブの仲間が花に訪れているのを見るようになります。
←(2009年2月:父島・夜明道路)
花が終わると
たくさんの実がつきます。
実は最初やや楕円形をしていますが、
次第に大きく丸くなります。
色は緑色から赤くなり
11月頃から翌年の2月頃
暗紫色になって熟します。
種子は楕円形で
、茶褐色をしています。
遊歩道によく転がっています。
(2009年2月:父島・夜明道路)
花が終わる頃
新しい枝や葉を伸ばして成長します。
シャリンバイの葉は、
革質で表面に光沢があります。
日の光にすかして見ると
裏側の葉脈が細かいところ
まではっきりと見えます。
(2009年2月:父島・夜明道路)
広分布:木本類の表紙にかえる