No.29テイカカズラ

(キョウチクトウ科・テイカカズラ属)

大神山の遊歩道を歩い
ていると、林の中を這う
感じで立ち上がったり、
他の樹木に絡んで
伸びているテイカカズラに
お目にかかります。

また、夜明道路沿い
の樹木や東平の林の中の
樹木に絡まって成長して
いるテイカカズラを見るこ
とができます。

テイカカズラは、日当たりの
よいところを好む常緑つる
性の低木です。

(2003年1月:父島・大神山遊歩道)

枝は赤褐色。
左巻き(反時計回り:下から上に巻いていく方向をたどる)に巻きつきながら絡まります。

テイカカズラは、主に5月頃から
花を咲かせますが、9月、10月
でも花をつけているものも
あります。
枝先に数個の花をつけます。

よじれた感じがちょうど風車の
ようです。

(2003年5月:父島・大神山遊歩道)
秋から春にかけて
日当たりのいい所で果実をつけます。
花からは想像できないような
さや状の長細い果実です。

果実がなる場所でも、1個、もしくは数個と、他の植物と比べてもとても少ない数しか結実していません。

果実は3月ごろ裂開します。
赤褐色に熟し、長さは約7〜10cm。種子は、長さ約2.5cm。
中に入っているたんぽぽのような綿毛をもった種子がこぼれ、風にのって飛んでいく仕組みになっています。
(2005年11月:父島・大神山遊歩道)

テイカカズラの葉は
対生(対になっている)で、
革質(葉の質感を表わ
す言葉で、やや厚みがあり、
しなやかで弾力があり、
なめし革のような感じの葉。)
です。
絡まった樹木から左の写真
のように垂れ下がるものも
あります。

日当たりのよいところの
テイカカズラはよく花をつけ
ます。

(2003年5月:父島・大神山遊歩道)


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