No.1ウラジロエノキ

(ニレ科)

ウラジロエノキは
島ではママキと呼ばれて
います。
道路沿いや畑跡など、
日当たりのよい場所を
好む常緑の木です。

条件がいいと10メートル
を越える大木に育ちます。

島では、
南洋踊りのカカ(楽器)の
バチにします。
生木は、樹皮がツルンと
むけます。

(2001年8月:父島・釣浜駐車場手前)

ウラジロエノキの花は、
春から夏にかけて集散花序
(最初の花は軸の先端につき、
その下から出る側枝に次の花
をつけ、これをくり返して次々に
花がついていくような付き方。)
で、ゴチャゴチャと小さな花を
たくさんつけます。

花には短毛が密生しています。
大きさは長さ1,5〜3ミリほど
で小さい花です。

(2003年6月:父島・電信山)   黄色に色づくウラジロエノキの葉→

ウラジロエノキの果実は、
花が咲き終わるとふくらみ始めます。
冬が近づく11月頃、
果実は径4mmの卵状球形になり
黒色に熟します。

ウラジロエノキの葉は、
裏面がビロード状の白銀毛におおわれて
います。
裏を見ると、上の写真のように白銀色に
見えます。
葉は互生(互い違いに生える)しています。
葉の周りには細かい鋸歯(ギザギザ)があります。

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