NO.18 マツバシバ
Aristida boninensis Ohwi et Tuyama
(固有種:イネ科マツバシバ属)
(2004年8月:兄島) | |
マツバシバ属は、日本ではとても珍しい植物です。 この属は、小笠原諸島のマツバシバと、琉球のオオマツバシバの2種だけが生育しています。 他のマツバシバ属は、世界の熱帯に100種程が分布しています。 マツバシバは、小笠原諸島の父島と兄島に分布している多年草です。絶滅危惧種TB類(EN)に指定されています。 生育環境は、稜線や海岸近くの緩やかな斜面で、他の草本が生えにくいような乾燥したガレ地を好み、一番下の写真のように小規模〜中規模に群生しています。 兄島の写真は、絶滅危惧種調査に同行したときのものです。 父島でも、何箇所か見られるところがあります。 父島の場合には、他のイネ科外来種との競合する危険性があり、個体数の変動に注意が必要です。 |
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高さ10〜15cm程、叢生する。 葉の幅が狭く、先はマツバのようにとがります。 このような生育環境と特徴を持つ植物は他にないので、判断しやすい植物です。 花期と果期は不明。 小笠原植物図譜によると、花期は11月、果期は翌年1月とあります。 しかし、8月に兄島で見たときは果実で、4月に父島で見たときはちょうど花序を出していました。 花期と果期は、通年あるのかもしれませんが、たまにしか見ないのでよく分かりません。 |
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(2008年4月:父島) |