NO.6 メヘゴ
  Cyathea ogurae (Hayata) Domin

固有種:ヘゴ科・ヘゴ属)

 メヘゴは、父島の特産で父島の旭山付近から中央部一帯に分布しています。

 メヘゴは頂芽までの高さ約2〜3m以下で、林冠に出るマルハチとは違いメヘゴは林内の低木層です。
(2003年:父島・東平)        メヘゴの幹
葉柄は途中から折れて幹に残ります。葉柄には突起があるものの、触れてもそれほど痛くはありません。
 葉の長さは1.5〜2m、葉柄の長さはそれから半分からそれより小さいです。
新しい茎(芽)は暗緑色ですが次第に紫褐色になり光沢がでます。この茎の紫褐色の色、樹高、成長した幹の様子などでヘゴやマルハチとの違いを見分けることが出来ます。慣れてくれば一目でわかるようになります。

鱗片はマルハチに比べると薄い。披針形で褐色、光沢があります。

頂芽の鱗片と茎
葉(細部の写真は全て2004年10月:父島・中央山) 胞子嚢群(ソーラス)
 葉身は卵状長楕円形で2回羽状複葉。小羽片は羽状深裂〜全裂。小羽片はほとんど無柄。ヘゴやマルハチに比べて、3種のなかで一番葉に厚みがあり革質。  胞子嚢群は、主脈を挟んでやや中助よりに付く。包膜はない。
 メヘゴは、今現在環境省のレッドデーターブックでは不思議と危惧種には指定されていない。しかし、父島にしかなく島内の分布も限られていること、時折ヤギに食べられることを考えるとCRかENに相当すると思われます。

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