セイロンベンケイソウ
Kalanchoe pinnata (Lam.) Pers.
(べんけいそう科)


            セイロンベンケイは、父島では大神山、境浦、北袋沢、中山峠に、
            母島では沖村を取り巻く崖地、西浦などに群生しています。
            セイロンベンケイは、岩地や崖地に多く生え、茎は真っ直ぐに立ち、
            草丈は1メートルほどになります。

(2001年3月:母島・沖村)

            春2〜3月にかけて、セイロンベンケイが群生している岩山や崖地が
            うっすらと赤くなります。
            セイロンベンケイがいっせいに花をつけたからです。

(2001年3月:母島・沖村)

            セイロンベンケイは世界の熱帯(1年中暑いところ)から
            亜熱帯(小笠原のような気候のところ)に見られます。
            日本では、南西諸島、小笠原諸島に帰化しています。
            小笠原には明治時代に入って来たようです。

(左:2001年8月:父島・大神山:右:2001年3月:母島・沖村)

            葉は多肉性で、形は楕円形をしています。
            葉の大きさは5〜10pほどです。
            細長い鐘状の花をたくさんつけます。
            小笠原では、「ハカラメ」(葉から芽が出るという意味でしょうか。)と
            呼んで、おめでたいものとして袋に入れて売られています。
            実際に葉を壁などにピンで刺しておくと直ぐに芽を出します。
            原色牧野植物大図鑑では「トウロウソウ」という和名です。


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