オオアレチノギク
Erigeron sumatrensis Retz.
(きく科)
水産センター裏の塀ぎわに、下の写真のような背の高い草が
はえています。
オオアレチノギクです。
茎をまっすぐに伸ばし、草丈は大人の背の高さを越すほどに成長します。
(2001年8月:父島)
大きな円錐状の花序(花のつき方)をつくり、
頭花(きく科の仲間の花:小さな花がたくさん集まって
ひとつの花を形作っている)をたくさんつけます。
頭花は蕾のように見えますが、花開くことはありません。
花が終わると下の写真のように、
うす茶色の綿毛(冠毛)をつけた実をたくさんつけます。
オオアレチノギクは種子でふえます。
オオアレチノギクはブラジル原産(この植物の故郷)で、
世界の熱帯から温帯に見られます。
オオアレチノギクによく似た野の草にヒメムカシヨモギがあります。
区別をつけるのが難しいですが、オオアレチノギクの葉の両面には
短い毛がたくさんはえています。