[科名]イラガ科
[亜科名]イラガ亜科
[学名]Belippa boninensis (Matsumura,1931)
小笠原の固有種。成虫は4月ごろと10月頃の年2回出現する。口吻はなく成虫の時は食事はしないで、交配相手を探してすぐ交尾する。1週間ぐらいが寿命と考えられる。幼虫はフトモモ科レンブ、イネ科メダケ、マンサク科シマイスノキ(大林、竹内)から報告があるが、さらにクスノキ科キンショクダモとコブガシから発見。フトモモ科の固有種アデクモドキの葉を与えたらこれも摂食したのでこれも食樹と考えられる。イラガ科の幼虫は刺を持ち触ると激痛を伴うものが多いが、本種は楕円ですべすべしていて防御手段をもたないようだ。同属には琉球に分布するツマジロイラガがいるが本種とよく似ている。
[種名]オガサワライラガ
キンショクダモの葉の上で休む幼虫(2007年1月23日:父島)



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