NO.3 シマゴショウ
    Peperomia boninsimensis Makino

固有種:コショウ科・サダソウ属)

岩に着生するシマゴショウとオガサワラシコウラン(2002年5月:母島)
 シマゴショウは、湿った岩や老木の幹などに着生する常緑多年草です。
苔むした岩や大木についたシダやランなどと一緒に生える姿は見事です。

 草丈10〜20cm。茎は斜上してシュート(葉の腋(付け根)から伸びた新しい枝)を伸ばし、基部からは気根を出して張り付いていきます。
全体が無毛で多肉質。葉は対生か三輪生につき、緑色〜暗緑色。全縁。
茎は緑色〜淡緑色、所々で赤味がかる事が多い。

 花期は5月〜7月頃。
穂状花序は赤味を帯びた淡緑色で、1〜5本。多数の小花を咲かせます。
果期は秋頃。

時折、父島では観賞用にするのか盗掘が僅かながらあります。
決して個体数の少ない植物ではありませんが、大切にしたいものです。
レッドデータブックでは、絶滅危惧種II類(VU)に指定されています。
    (7月:父島)  

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