NO.6 テリハニシキソウ
Chamaesyce hirta (L.) Millsp. var. glaberrima (Koidz.) H.Hara

固有種:トウダイグサ科・ニシキソウ属)

(2004年9月22日)

 シマニシキソウの変種とされている本種は、見た目もシマニシキソウによく似ています。
シマニシキソウには全体に毛があるのに対して、テリハニシキソウは名のとうり毛がまったくありません。
岩石地にあるシマニシキソウは、毛が少なく葉の中央に模様が出てテリハニシキソウによく似たものが時々あります。しかし、よく見ると微細な毛を持っているので違いが分かります。
父島と兄島のわずかな場所に自生している希少種です。すぐに絶滅の危険性があるような弱い草本ではないのですが、分布と個体数からは絶滅危惧種TA類(CR)に相当すると思われます。

しかし、2000年に発表された比較的新しい固有種のせいか、保護対策は不足気味かもしれません。
父島では、ヤギによる食害や遊歩道沿いにあることから人に踏まれてしまっています。遊歩道整備の草刈による被害も指摘されています。



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