NO.21イシカグマ
Microlepia strigosa (Thunb.) Presl
(コバノイシカグマ科・フモトシダ属)
イシカグマは、千葉県南部から本州の海岸沿い、四国、九州、琉球、伊豆諸島、小笠原諸島に分布している常緑性のシダです。 父島の低地に普通に見られ、歩道沿いやギンネムなどが生える明るい林内に多く生育しています。 高さ50〜80cm程。 葉柄は、根際近くを中心に細い白毛があります。 黄緑色〜淡褐色。 羽片の柄はほとんどないか小さい。 葉の質は薄く、かための草質です。黄緑色。 葉身は、広披針形、2回羽状複生です。 |
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(2004年5月:父島・衝立山方面) | |
羽片は、中裂から深裂する。裂片は波状縁。 胞子嚢群は、小さなものが鋸歯のくぼみの辺縁近くにつきます。 住宅地近くにも生えているイシカグマは、出港日のレイ(首飾りやかんむり)作りの材料として、島民に親しまれています。 |
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ソーラス |
歩道沿いに生育(2008年4月:父島・衝立山方面) |