NO.76 コハマジンチョウ
Myoporum boninense Koidz.

固有種:ハマジンチョウ科・ハマジンチョウ属)

(2004年9月:父島・ジョン・ジニービーチの間)
 野生化したヤギの多い父島の海岸や丘陵などで、ひときわ青々と育っている植物があります。
これがコハマジンチョウです。
コハマジンチョウは有毒植物で、ヤギもこれを食べません。
その為かヤギが多い海岸近くでは、最終的にこのコハマジンチョウだけが地面を覆うようになります。

コハマジンチョウは地面近くをはうような姿をしている為、木本類というよりは草本類にもみえます。

茎は褐色〜紅色。
茎や葉は、多肉質で無毛。
葉は、互生し主脈以外の葉脈がはっきりしない特徴があります。

花期は、9〜翌年の3月頃。
花は、葉腋に花茎を伸ばし白色(稀に薄桃色)の小花を咲かせます。
果実は、7〜9月頃。球形の果実は、紅色に熟します。
果実

固有種:木本類の表紙にかえる