No.52ハツバキ

(トウダイグサ科)

ハツバキは、
樹木全体の感じから内地の
ツバキに似ています。
風のあたるところに生える
常緑の樹木で、高さ3〜5m
ほどになります。

「小笠原図譜」の初版では、
ムニンハツバキとされ、
固有種として扱われていま
した。

環境省の植物版レッドリスト
「絶滅危惧U類」(絶滅の
危険が増大している種)に
加えられています。
小笠原でも広く分布している
が、個体数は少ないといわ
れています。

(2003年1月:父島・夜明道路沿い・長崎トンネルを過ぎて)

(写真は左右とも:2003年1月:夜明道路沿い)
核果(水分を多く含む果実で、ウメなどのように
中に木質化したものがある)は、卵形または
楕円形をしています。

ハツバキの核果は、
冬場に黄熟し黄褐色の毛を密生しています。
花は6月頃に咲くというので頻繁に見に来ましたが、
撮れませんでした。

私が観察を続けたハツバキは、長崎の
トンネルを過ぎてカーブを曲がり終えた所に
あります。
ハツバキは雌雄異株だそうです。
葉は互生し長さ4〜7センチ、全縁(
葉の縁に鋸歯:ギザギザがない。)です。
形は楕円形から卵状をしています。
革質で光沢があります。

ハスノハギリへ進む