No.35クサトベラ

(クサトベラ科・クサトベラ属)

小笠原のどこの海岸へ行っても
左の写真のような植物が群落を
つくっています。
クサトベラです。

クサトベラは、クサといっても常緑
の低木です。
クサトベラは、ハマゴウやグンバイ
ヒルガオなどとともに海岸にはえる
植物の代表です。

樹高は2メートルほどになります。
場所によっては、海岸から遠く
離れたところにもはえています。

左の写真は、大神山で撮った
ものです。

(2003年2月:父島・大神山)

(2002年5月:父島・大神山)
クサトベラの花は形がおもしろいです。
白い色をした5枚の花びらがかたよって
ついています。直径が2センチほどです。
5月〜6月ごろにかけて見られます。

(2003年7月:父島・大神山)
花が終わると果実がふくらみはじめます。
葉のつけねに固まってつきます。
果実は、はじめ黄緑色をしていますが、
熟すと白い色になるようです。

クサトベラの葉は、枝先に集中して
輪生状につきます。
葉は肉質で柔らかく、光沢があります。
また、葉先がまるく、へらのような形を
しています。
葉脈は、主脈だけがよく見え、
他の葉脈ははっきりしません。


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