NO.33ムニンイヌツゲ
Ilex matanoana Makino

固有種:モチノキ科・モチノキ属)

東平の旧道を歩いていると
細かい葉をたくさんつけた
ムニンイヌツゲにお目にか
かります。
条件がよいせいか、樹高が
3メートルをこえる大きさに
育っています。

東平の林内の小道を抜け
ると、赤土がむき出しの沢
道になります。
その道の両側にもムニン
イヌツゲがあります。
樹高が大人の背丈ほどの
大きさですが、
日当たりがよいせいか
花が咲き、果実もつきます。

(2003年2月:父島・東平)

東平の沢道を歩いていたら、
目の前のムニンイヌツゲが
花を咲かせていました。
ややピンクがかった白い
小さな5ミリほどの花でした。
花弁はひしゃげた感じで
4枚ありました。

内地のイヌツゲは雌雄異株
なので、ムニンイヌツゲも
雌雄異株なのでしょう。
夢中で撮ったこの花ははた
して雌花、雄花どちらか
分かりません。でも、
果実がみのった木なので
雌花だと思います。

(2003年4月:父島・東平)

4月に花をつけたムニンイヌ
ツゲに果実(石果:ウメやモモ
のような果実)がついていました。

やや上から押しつぶされた
ような5ミリにも満たない小さな
石果でした。
まだ、しろく熟してはいません
でした。
秋になると黒く熟します。

(2003年6月:父島・東平)
(2003年2月:父島・東平) (2003年2月:父島・東平)

ムニンイヌツゲの葉は、互生(対になっている)し葉先がまるいです。
葉の中間より先端にかけて、あらい数個の鋸歯(葉の縁のぎざぎざ)があります。
6月頃の新葉は赤褐色を帯びてきれいです。


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