No.44ナガバキブシ

固有種:キブシ科)

ナガバキブシはハチジョウキブシ
(伊豆諸島、伊豆半島に自生。)の
変種とする説があります。

ナガバキブシの花の季節は
1〜3月頃です。
花は5〜8センチほどの穂状
になって垂れ下がります。
花の形は、5ミリほどの鐘形を
しています。

色は淡い黄色をしています。
花弁は4枚です。

左の写真の花は雄花のようです。

(2003年1月:父島・東平)

ナガバキブシは冬場に落葉します。
葉は長さ2〜5cmの柄があり、
長楕円形ないし狭い長楕円形です。
縁には先のとがる鋸歯(ぎざぎざ)
があります。

原色牧野植物大図鑑の説明には、
「果実は長さ1〜1,6センチぐらいの
卵球形で穂状に垂れ下がります。」
とあります。
この記述を頼りに、夏からずっと
探しましたが見つかりません。
半ば、諦めかけていたとき、和田さん
が「ナガバキブシの果実、案内して
あげます。」と教えてくれました。
一つだけ果実が垂れ下がって
いました。嬉しかったです。

(2003年11月:父島・東平)

ナガバキブシの葉は名前の
通り長いものと幅の広いもの
とがあるようです。
左のナガバキフジは細長い
ものです。

和田さんから
ナガバキブシも雌雄異株だと
教れてもらいました。
私が冬に花を見たナガバキフジ
(1番上の写真)は雄株でした。
いくら待っても果実がつかない
はずでした。
和田さんと
小笠原の樹木には雌雄異株が
どうして多いのだろうかと山道を
歩きながら話し合いました。

(2003年11月:父島・東平)

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