No.7
(
固有種
:イラクサ科)
父島の夜明道路を車で走っていると
あちらこちらに切り通しや崖があり
ます。切り通しや崖の側面がコンク
リートで覆われています。
そのコンクリートのわずかな
隙間に根を下ろし生えている植物
のひとつがオガサワラモクマオです。
左の写真のオガサワラモクマオは、
地面に生えたもので、大きく太く成長
していました。崖地に生えるオガサワ
ラモクマオは1メートルほどの大きさ
にしかなりませんが、2メートルほど
に成長していました。
(2002年4月:父島・夜明道路沿い)
オガサワラモクマオの花は、穂状花序
です。
20〜30センチくらい伸びた穂状花序
に無数の小花がつきます。
ややピンクを帯びた白い小花です。
(石垣に取り付いたオガサワラモクマオ)
(2002年4月:父島・夜明道路沿い)
雌花
雄花
オガサワラモクマオの葉は、先が尖って
いる卵形で、葉の面がざらざらしています。
葉の縁には細かい鋸歯(葉の縁の
ぎざぎざ)があります。
暑い7,8月にオガサワラモクマオの種
子は熟します。
穂のように垂れ下がった花序を手でし
ごくと、細かい種子が無数こぼれます。
オガサワラモクマオは生活力が旺盛で、
日当たりさえよければ、ほとんど土のな
いような岩の割れ目などにも根を下ろし
成長していきます。
(2003年7月:父島・夜明道路沿い)
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