No.19オオミトベラ

固有種:トベラ科)

小笠原にはトベラ属が4種あります。
4種は。。。
父島と兄島に分布するコバノトベラ。
(コバノトベラは個体数がわずかだ
そうです。)
母島を中心に分布するハハジマトベラ。
父島と兄島に分布するオオミトベラ。
父島、兄島、母島に分布する
シロトベラ。

東平の林内にひっそりと生えている
オオミトベラは、樹高が1〜2メートル
前後で大きくなりません。

葉は洋紙質でわずかに先端が尖り、
卵形をしています。
葉の縁は波打ち全縁(葉の縁に鋸歯:
ギザギザがない)です。

(2003年11月:父島・東平)

東平の旧道沿いに
数本のオオミトベラが
あります。
日の当たる場所なので
林内型といわれる
オオミトベラ本来の特徴に
欠けたところがあるようです。

4月に花が咲いていました。
枝先に長い花柄を伸ばし、
漏斗状の乳白色の花でした。
林内では多くて3個ぐらいの
花数と言われていますが、
ここのオオミトベラは6個ほど
花を付けていました。

(2003年4月:父島・東平)

上の写真の果実は、旧道沿いの
日当たりのよい場所のオオミトベラ
の果実です。林内型は1個ぐらいしか
結実しないと言われていますが、
5個も果実がありました。

左の写真の果実は林内で見つけた
ものです。1、5センチほどの大きさの
果実が1個付いていました。

(2003年11月:父島・東平) (2003年10月:父島・旧道沿い)

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