No.38シマホルトノキ

固有種:ホルトノキ科)

シマホルトノキは、島名を
コブノキといいます。
老木になると、幹に瘤の
ようなものができます。
また、板根ができます。

母島には、桑の木山や
石門に巨木に育ったシマ
ホルトノキがあります。
かって、桑の木山の入口に
大きなコブノキがありました
が、残念ながら朽ちて倒れ
てしまいました。

シマホルトノキは5月中旬
頃にいっせいに紅葉(?)
して葉を落とします。
シマホルトノキの赤くなった
葉はきれいです。

(2003年1月:父島・東平旧道沿い)


シマホルトノキは
小笠原に本格的な夏がくる
6〜7月頃に花をつけます。

枝先に黄色味を帯びた白い
小花をたくさんつけます。
花弁の先が糸状になってい
ます。
おかっぱ頭の少女がうつむ
いているような花です。

(2003年7月:父島・東平旧道沿い)
(2003年8月:父島・東平) (2003年1月:父島・東平旧道沿い)

シマホルトノキは、
花が咲き終わると果実がふくらみます。
1センチを越える大きさで楕円形をした
果実です。
11月を過ぎた頃、紫黒色に熟します。
アカガシラカラスバトが好んで食べると
言われています。

シマホルトノキの葉は、鋸歯(葉の縁のギザギザ)
があります。
葉は下から見ると葉脈が細かいところまで
透けて見えてきれいです。
戦前の子どもはシマホルトノキの熟果を好んで
食べたと言われていますが、どんな味がする
のでしょうか。

シマホルトノキの実生は、
島の植物の実生の中でも大きい葉をしています。
山を歩いていても、よく目立つし
他の植物の実生と区別しやすいです。

子葉は、3〜3.5cm程の大きな長楕円形です。

葉は、最初のうち新葉と同じ色をしています。
縁には小さな鋸歯があって、
親と同じ葉の特徴を持っています。
(2008年6月:父島・東平)


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