No.28
(モクセイ科・モクセイ属)
大神山の遊歩道を歩いていると
左の写真のように葉の先が鋭く
尖った樹木がたくさんあります。
シマモクセイです。
葉は対生(対になっていること)し
革質(やや厚みがあり,しなやか
で弾力があり,なめし革のような
感じの葉)で全縁(葉の縁にぎざ
ぎざがない)です。
木の質が堅く、島名は「ナタオレ
ノキ」と呼ばれています。
(2003年2月:父島・大神山遊歩道)
シマモクセイは
春になると大きさが1,5センチ
ほどの楕円形をした果実をつけ
ます。
始め青緑色をしていた果実は
熟すと黒くなります。
シマモクセイは、
福井県以西から九州、南西諸島、
伊豆八丈島、小笠原諸島に
分布、朝鮮半島、台湾にも分布
する常緑の樹木です。
(2002年2月:父島・大神山遊歩道)
シマモクセイは、大神山神社の
お祭りが近づいてきた10月半ば
頃から花をつけ始めます。
花は葉のわきにつきます。
がくは深皿状で4裂しています。
色は白色で、大きさは5〜6mm
ほどです。
原色牧野植物大図鑑では、和名が
「ナタオレノキ」となっていました。
そして、
「小笠原のものをシマモクセイ
として区別することもある。」
とありました。
(2003年10月:父島・夜明道路沿い)
広分布:木本類の表紙にかえる