No.47オオミトベラ

固有種:トベラ科)

小笠原には、トベラの仲間が
4種あります。

父島と兄島にわずかにあると
言われているコバノトベラ、
母島とその属島に分布している
ハハジマトベラ、
父島と兄島にのみ生えている
オオミトベラ、
そして、父島・母島・兄島に
生えているシロトベラの4種
です。

東平の林内にひっそりとたって
いるシロトベラに巡り会いました。

1.5センチはあるかと思われる
果実を1個だけ重そうに
つけていました。

(2003年11月:父島・東平)

春4月、白いかわいらしい
花を咲かせていました。
長い花柄で数個の花を垂ら
していました。
筒状花で、上の部分が開き、
花弁は5枚でした。
花がまばらに付くのも
オオミトベラの特徴のようです。

オオミトベラの葉は、
シロトベラより円味があると
言われています。
シロトベラの葉は、先が丸く
やや細長いです。
私の観察では、日当たりのよい
ところに生えるシロトベラの葉は
オオミトベラに比べるとかなり
小さい感じがします。

(2003年4月:父島・東平旧道沿い)

↑林の中のオオミトベラ(2003年11月:東平)


←林の中のオオミトベラ:果実(2003年11月:東平)

左写真の果実は、
上から2番目の写真:オオ
ミトベラの花が終わったあとの
果実です。
花が終わると、果実が
ふくらみ始めました。
夏休み頃には、大きいもの
で8ミリほどになりました。
10月に入って、観察に行くと
1番大きな果実が縦に割れ、
中から朱色の種子がこぼれ
落ちそうでした。

小笠原植物図譜には、2〜
3個の花をつけるが、結実
するはそのうちの1個である
と書いてあったが、ここの
オオミトベラはきっと日当たり
がよいので、たくさん結実した
のでしょうか。

(2003年10月:父島・東平旧道沿い)

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