No.63ヤロード

固有種:キョウチクトウ科)

ヤロードは、葉や枝を折ると
白い液が出てきます。
これはキョウチクトウ科共通
の特徴です。

ヤロードという名前は、
イエローウッドが訛ったもの
だといわれています。

戦前、建築や家具材として
苗木が育てられ植樹された
ようです。
それらがもとになり、戦後、
自然に発芽・育成したものが
今見られるヤロードの
ようです。

(2003年4月:父島・初寝展望台入口付近)

ヤロードの花は4〜5月ごろ咲き
ます。
花は白色の筒状花(花弁が根元で
くっつき筒状になった部分を持つ
花のこと。)で、先が5つにわかれ
ています。
図鑑には、ヤロードの花は芳香が
あると書いてありましたが、いったい
どんな匂いがするのでしょうか。
花の匂いをかいでみてください。

(2003年5月:父島・初寝展望台入口付近)
(2001年8月:父島・巽道路沿い) (2003年2月:父島・大神山遊歩道)

ヤロードの果実は2個、水平になります。
2個の分果(1個の子房が分裂してできた果実で,
その各部分を分果という。)は、10月頃に
鮮やかな黄色に熟します。
熟すと甘いいい匂いがします。

ヤロードは、枝の先につやのある厚い葉を
つけます。
葉の先が丸く全縁(葉の縁に鋸歯:ぎざぎざ
がない。)です。
葉脈は、タマナの葉のように主脈に垂直です。


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