ナガバギシギシ
Rumex crispus L.

 植物仲間のNさんが小笠原へこられた時、ナガバギシギシという名前と、それは果実で見分けるのだと教わりました。

その後、自分でも新たに父島のギシギシを調べたところ、確かに、4箇所でナガバギシギシと思われる植物があることが分りました。
今までも、そこにギシギシがあることは分っていましたが、栄養不足かなくらいにしか考えていませんでした。小笠原のナガバギシギシは、ギシギシより小ぶりな印象です。

大村から奥村地区の集落ないでは見なく、主に扇浦から袋沢方面の農地付近で散発的に生えている帰化植物です。父島に帰化した年数は不明。いつも見ていたところだけに、少なくとも4、5年間は定着していたと思います。

 今までの観察した結果をもとに、ナガバギシギシとギシギシの違いをまとめてみました。
ナガバギシギシ ギシギシ
[観察地]小曲(農園付近)、小港道路沿い(農園付近)、扇浦(宅地近くの空き地)、北袋沢(農園近くの車道沿い)など。 [観察地]小港海岸(浜)、小港園地駐車場付近(空き地)、北袋沢車道沿い(農園付近)、扇浦(海岸近くの空き地)、宮之浜(浜)、夜明道路沿い(農園付近)、釣浜(浜)など。
(1)果実の特徴
果実を包む花被は丸みがある。
へりには鋸歯がほとんどない。
花被は赤みがかる事がある。
粒体3個は不ぞろい。
果実を包む花被は先が三角形にとがる。
へりには鋸歯がある。
花被は緑色で、花柄が長い。
粒体3個は同じ大きさ。

ナガバギシギシP2へ続く


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