(2)小さい時(生え方・葉)の特徴

ナガバギシギシ ギシギシ
小さい時は、根生葉は立ち上がって生える。
葉は、主脈の脇がギャザーのように波打つ事が多い。
へんは波打つ。
深緑色。
葉肉は薄い。
小さい時は、根生葉はやや開出気味に生える。
葉は、のっぺりした印象を持つ。
へんは波打つ。
緑色。
葉肉は厚みがある。

(3)茎の特徴

高さ:50〜80cm。
ギシギシに比べ細い。
縦溝は不明瞭。
古くなると赤みがかる。
半透明の托葉鞘は、しばらくの間茎に残っている。
高さ:50〜120cm。
頑丈で太い。
縦溝は明瞭で隆起する。
緑色。
托葉鞘は、すぐに取れてなくなる。

(4)全体像

父島・扇浦 父島・宮之浜
 一つ疑問がありました。
今回見たナガバギシギシには半透明の長い托葉鞘があった事です。
原色日本帰化植物図鑑には、托葉の記述がありません。図説には、短い托葉鞘が描かれていて、迷います。
また、長雨が一週間ほど続いた後には、托葉鞘はほとんど溶けて見えにくくなりました。

最終的に、一番分りやすい相違点は、やはり果実の花被の形でした。
他に茎の縦溝や、葉の波打ち方などです。

ナガバギシギシP1へ戻る


はてなの植物