シンクリノイガ
Cenchrus echinatus L.
(いね科)
皆さんは、草むらに入って靴下やズボンに
野の草の種子がついて困ったことがありませんか。
こうした種子の一つにクリノイガの種子があります。
クリノイガは、いね科なので細長い葉をもっています。
(2000年9月:母島・大村)
上の写真の中に、小さなススキの穂のようないね科の植物の
ほかにつぶつぶが固まったような穂がいくつか見えますね。
これがクリノイガの穂です。
クリノイガの穂は、最初は黄緑色をしていますが、
熟してくると、茶色になります。
(2000年9月:母島)
靴下やズボンについたクリノイガを取り除こうとして、
種子についたとげで指先を痛めた人も多いと思います。
上の写真でもわかるように、見るからに痛そうですね。
学校の校庭や奥村グランドなどで、
このクリノイガがふえたら大変です。
見つけたら、怪我をしないように根ごと引き抜き
ゴミ袋に入れましょう。。
クリノイガは、小笠原では「トッツキ」と呼ばれています。
クリノイガという名前は、
とげのついた種子をクリにみたてた名前のようです。