アメリカスズメノヒエ
Paspalum notatum Fluegge
(いね科)
アメリカスズメノヒエは、小笠原が暑くなる6月頃から
10月頃まで、すごい勢いで茎を伸ばし成長します。
刈っても1ヶ月もすると、元の状態にもどり、盛んに
V字状の穂を出して花を咲かせます。
(2000年9月:母島・小中学校・グランド)
長さが10センチほどのVサインの穂は、花が咲くと紫色になります。
それは、小穂の一番先端の葯(やく:雄しべの先の袋状のもの
:中に花粉が入っている)がこい紫色をしているからです。
アメリカスズメノヒエは、右下の写真のように太い根茎
(地面の中をはう根のような茎)を縦横に張りめぐらせて
成長していきます。
そのために、芝も枯れてしまいます。
根茎は太いもので鉛筆ほどになります。
芝にとっては天敵のような野の草です。
(2000年9月:母島・小中学校・グランド)
アメリカスズメノヒエは南米産で、牧草では「バヒア・グラス」と
呼ばれ暖かい地方で栽培されているそうです。
日本でも最近急速に分布を広げているそうです。