花の訪問者

口吻(こうふん)を花に差しこむオオモンヒメシロノメイガ
(2008年5月、18時半ごろ:父島)

 花の蜜を吸いに来るのはハチやチョウばかりと思われがちですが、実は夜になって活動する蛾が一番多いのです。
小笠原で記録しているチョウは10種ほど、花に来るハチは約30種、蛾は280種以上でそのなかで60種ほどが花の蜜を吸いにきます。このオオモンヒメシロノメイガは、その中で最も個体数も多く1年中成虫がみられます。
幼虫はモクセイ科のシマモクセイ、ムニンネズミモチの若い葉や花をたべますが、時に大発生して枯らしてしまうこともあります。しかし、成虫は花の蜜を栄養源にしているので、ムニンアオガンピ、シロトベラ、ムニンヒサカキ、ナガバキブシ、ムニンシャシャンボ、キンショクダモ、チチジマクロキ、そして幼虫に食べるムニンネズミモチの花を訪れ受粉しているのです。特に11月から3月までのハチは休眠か活動が鈍くなるので、この期間の花の受粉には
大きな役割を果たしているのです。(蛾の種数も個体数もこの時期が最も多くなります)

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産卵 幼虫

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