オガサワラオオコウモリとオガサワラグミ

オガサワラオオコウモリの食べあと(ペレット) ネズミの食べあと
 オガサワラオオコウモリは、甘い果実が好きです。
オガサワラオオコウモリは、人より硬いものまで食べれますが、味覚はほとんど同じのようです。
だとすると固有種のオガサワラグミも食べるのではないかと思っていましたが、その時はオガサワラグミの周辺でペレットは見つからず数年が経ちました。

2月、今年も無数のオガサワラグミが赤く色づき、山の斜面を彩っています。
楽しく山歩きをしていると、道に探していたオガサワラグミのペレットがありました。
数匹が訪れていたのでしょう。
オガサワラグミの木の下には、果実やペレットや種子がぱらぱらとたくさん落ちていました。
にぎやかな様子が見て取れます。

この辺りは、アデクモドキやヒメフトモモ同様にアカガシラカラスバトがいる場所です。
オガサワラグミをオガサワラオオコウモリが食べて、その後に残った種子をアカガシラカラスバトが食べている姿をふと想像します。
もしかすると、オガサワラオオコウモリが農産物ばかりを食べて困っているのは、山に住む種子食いのアカガシラカラスバトも同じなのかもしれません。

隣のオガサワラグミの木は、まだ赤く熟していません。
ここには、ネズミの食べあとが残されていました。
ネズミは、熟す一歩手前の青い果実が大好きです。
果肉に用があるのではなく、ナッツのような種子を食べるのが好きなのです。
落ちている青い果実の中は、全て種子がなくなっていました。

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