(ショウガ科)

シュクシャは小笠原・父島に
明治の中頃に移入された
そうです。
今のところ、他の島には分散
していません。

昔は観賞用として植栽されて
いましたが、今は環境に適し
たところにのみ野生化して
います。
シュクシャは、湿潤で土壌の
深い所を好みます。

左のシュクシャは、中央山を
登らずに右の道を進んだ所
に群生していたものです。

(写真2枚は:2003年7月:父島・中央山)

シュクシャは、ショウガの仲間
です。
常緑の多年草で、大きなもの
は、大人の背丈をゆうに越し
ます。

茎の頂に、よい香りのする
純白の花を数個ほどつけます。
花の時期は6月頃です。

カンナの葉によく似た葉は、
互生して茎を抱いています。

インドやマレーシアに分布して
いるそうです。

シュクシャ
Hedychium coronarium J.Koenig


外来:草本類(4)の表紙にかえる

(2008年11月:父島・中央山)

果期は、11月頃。
シュクシャは、花が終わると
一度苞を閉じます。
秋まで苞が残っている花序は、
結実している証拠です。
結実しなかった花序は、
茶色く枯れていくのです。
種子が熟すと、再び苞が開きます。

シュクシャの種子は、
直径約4mmの赤色をしています。
表面は強い光沢があります。
種子の付け根には、
赤いひげ状のものが付いています。