ハイビスカス
【和名:ブッソウゲ(仏桑花)】
Hibiscus rosa-sinensis L.

(アオイ科)

シンノウヤシとハイビスカスの街路樹
(2008年6月:父島字扇浦)
ブリリアント
 ハイビスカスは、主に雑種と園芸品種からなる植物群のことを指してよんでいます。
ハイビスカスの園芸品種は古くから改良が進み、色と形が多彩で数多くあります。
大まかに分けて、古くに交配された花付きのいい@オールドタイプ(ブリリアントなど)、ハワイで交配された花が大型で多彩なAハワイアンタイプ(ニュータイプ:フラミンゴなど)、フウリンブッソウゲの系統のBコーラルタイプ(デインティなど)があります。
また、ハイビスカスをもっと広くとらえフウリンブッソウゲウナズキヒメフヨウを含めて指すことや、オオハマボウやテリハハマボウなどを含めたアオイ科フヨウ属の総称として指すこともあります。

小笠原では、船から下りると街路樹として植えられているブリリアント(Hibiscus cv.Brilliant)が迎えてくれます。青い空と青い海にハイビスカスの赤い花がよく似合い、都道沿いを華やかに彩ります。

樹高は、刈り込まないと3m程になります。
暖かい小笠原ではハイビスカスの花は一年中咲きますが、実がならないので繁殖は挿し木で増やします。

 南国を感じさせてくれるハイビスカスは、島の生活と文化に欠かせない花木です。
島ではレイ(首飾り)の材料として使ったり、料理の彩の飾り、時にはとろみのある食材として親しまれています。
また、出港時に渡されるハイビスカスの花は、島を離れるときに船上から海に投げると「島に戻ってこれる」といわれ、渡す人からの温かい気持ちがこめられています。

 小笠原のハイビスカスは、亜熱帯農業センターで南国情緒あふれるカラフルな品種を見ることができます。ハイビスカスを使った南国の素敵な庭を作っているお宅もあります。街路樹のブリリアントの間には、時々違う色のハイビスカスが植えられています。
この図鑑に載せていない品種もまだまだあるので、散歩をしながら自分のお気に入りの花を見つけるのも楽しいですよ。
〜 小笠原で見られる多彩なハイビスカスたち 〜
ダブルピンク ダブルピンク ダブルサーモン
ペインテッド・レディー ハワイアン ビューティ Hibiscus cv.
Hibiscus cv. デインティ・ホワイトバタフライ デインティ・ピンクバタフライ
Hibiscus cv. Hibiscus cv. カーネーション

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