(2000年6月:母島)
(2000年6月:母島)
東南アジア〜日本に分布するショウガ科を研究している船越英伸博士は、
集団サンプリングを行った結果、琉球列島・台湾・フィリピンのゲットウより
八丈島・小笠原・南大東島の”ゲットウ”は明瞭に花が大きいなどの形質的な
違いにより、新変種ハナソウカ(A.zerumbet var.excelsa
Funak.&T.Y.Ito)と
命名し発表しています。
ハナソウカは、南大東島と八丈島と小笠原諸島に分布しています。
琉球に分布するゲットウに比べ精油含量が多く、沖縄では新たな産業として
このハナソウカを導入しアロマテラピーなどに利用できる
製品造りが盛んになっているそうです。
また、アルピニアの特異な花の生態は、ショウガ科のアジアに分布する
アルピニア属250種のうち熱帯雨林において9種を観察し、
フレキシスタイリーと呼ばれる2タイプからなる可動性花柱の
花の生態を解明しています。
【参考文献】
熱帯動植物友の会会報 No.112,Jan.2002
Nature vol.410 22 March 2001 pp.432