NO.28 オオバシロテツ
Boninia grisea Planchon
(固有種:ミカン科・シロテツ属)
オオバシロテツは、海岸近くの山から中央部までの林縁や山頂付近の陽向地を好んで生育しています。シロテツ属の中で一番広く分布している植物です。 写真は、夜明道沿い(夜明山から南へ向かう坂道を下りきった先の海側)に見られるオオバシロテツです。後ろにトクサバモクマオウが数株あるのが目印です。他にも、中央山(北峰)山頂や旭山山頂や巽道路終点など、道沿いで時々見ることができます。 島名は、シマコクサギやホワイトアイロンウッド(White iron wood)と呼ばれています。 高さは3〜4m。 シロテツ属の樹皮は灰褐色で、白色、灰色、茶色などの色が迷彩模様のように散らばる特徴があります。 葉は、環境に合わせて変える為、地域によって変化しています。 長さは、シロテツくらいの大きさから、大きいものは20cmを超えるものもあります。 縁は、波打たない〜やや波打つ。表面の光沢は、シロテツよりないことが多い。厚みがあり、しっかりとした印象がある。 茎は枝先まで太いです。 |
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(2008年7月:父島・夜明道路) | |
花期は、4月。シロテツの花期よりも少し後に咲くことが多い。雌雄異株。 花は、雌花・雄花ともにシロテツの花より大きい。 [おおよそのシロテツ属の花の咲く順序] シロテツ→オオバシロテツ→アツバシロテツ 注:花期には変動があります。 |
(2008年4月13日:父島・旭山南峰) | (2008年4月13日:父島) |
果期は9月ごろから始まり、 場所によって1月ごろまで裂開します。 種子は黒く光沢があり、結実数はシロテツよりも多いです。 |
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(2004年1月23日:父島) |