No.27シロテツ

Boninia glabra Planchon

固有種:ミカン科)

シロテツの学名はBoninia
で、島の名前がつけられる
ほど貴重な固有種です。

シロテツの仲間は、小笠原に
はシロテツ、オオバシロテツ
アツバシロテツの3種があり
ます。
シロテツは父島列島に分布
する固有種です。

夜明山から中央山、躑躅山に
かけて多く見られます。

(2003年3年:父島・東平)

シロテツは春4月頃に花を
咲かせます。

シロテツの花は
枝先の葉のわきに円錐花序
(花全体が円錐形になる。)を
伸ばし、花弁が4枚の白い
小さな花を多数つけます。

雌雄異株の植物です。

(2003年4月:父島・躑躅山)
雌花(雌株の花) 雄花(雄株の花)
(2003年5月:父島・東平) (2003年3月:父島・東平)

シロテツは花が咲き終わると果実がふくらみ始めます。
果実は、8月ごろに種子をはじき出します。

シロテツの果実は外面がいぼ状になっています。
秋に熟し、4裂して黒く光沢のある種子をはじき出します。


固有:木本類の表紙にかえる