夜明道路周遊

 今まで何回か子供たちと小曲から海岸通りを大村まで歩いてきました。
次にやってみたかったのが小曲から夜明道路を歩いて奥村まで行くこと!
夜明道路沿いは、いろんな生き物や小笠原固有の植物から帰化植物まで様々な植物を見ることができます。
夜明山には歴史に触れられる戦跡もあります。
3月28日、お弁当とお菓子と飲み物を持って思いきって決行しました。
てくてく・・・の〜んびり楽しみながら6時間かけて歩いてみると
日頃の車生活では気が付かなかったいろんなものが見えてきました。

・夜明道路で見た野草

コハコベあったー! こんなところにも・・・
コハコベ(父島・長谷付近) ツメクサ(父島・傘山付近)
 コハコベは小笠原植物目録にあるものの今まで見たことがありませんでした。柱頭が5個のウシハコベは奥村と小曲で見ています。どこだろう・・・もうなくなったのかな?今回、長谷の空き地で柱頭が3個のコハコベを見つけました。ウシハコベの葉は心形で大きく側脈(横方向に流れる葉の脈)がはっきりしているのに対して、コハコベは葉は円心形で小さく、側脈は目立たない印象でした。ウシハコベ  今年の春、大神山や大村を歩いていて初めて気がついた草がありました。ツメクサです。今回、傘山付近でも見ました。小笠原植物目録にもある植物で、見たことがないものでした。
今まで何度も来ているところなのに、なんで気がつかなかったのかな〜・・・。子供の方がよく気が付きます。

・夜明道路で見た花

 夜明道路では、帰化植物だけでなく広分布種や小笠原固有種・希少種も通り沿いに多く、日当たりがいいからか花をよく咲かせるので観察にも適しているのも大きな魅力です。
(夜明道路で見られる固有樹木の例:ムニンヒメツバキ・テリハハマボウ・シマイスノキ・タコノキ・チチジマキイチゴ・テリハコブガシ・コブガシ・ムニンイヌグス・コヤブニッケイ・シマモクセイ・ムニンネズミモチ・ムニンゴシュユ・ムニンヒサカキ・トキワガマズミ・シロテツ・オオバシロテツ・シロトベラ・オオミトベラ・オガサワラモクマオ・トキワイヌビワ・オオトキワイヌビワ・タチテンノウメ・アコウザンショウ・ムニンノキ・ムニンヤツデ・ハツバキ・ムニンアオガンピ・シマモチ・アツバモチ・オガサワラボチョウジ・シマムロ・アデクモドキ・ヒメフトモモ・ムニンフトモモ・ムニンビャクダンなど、挙げればきりがないほどあります。)

ムニンタツナミソウ(固有種:父島・旭平展望台付近)

・夜明道路のゴミ

 歩きながらゴミを拾いました。
最初はタバコばかり拾っていたのが、旭山を過ぎたあたりからどんどん増えて最後には持ち合わせた買い物袋・大4袋と中2袋分。まだ取りきれないほど落ちていました。
美しい自然や稀少植物の傍に平然といろんなものが投げられているのは気持ちのいいものではありません。
ゴミは古いものから新しいものまで、それらはさらに山の奥や谷へと落ちていくようです。
これでも山のゴミのほんの一部なのでしょう、、、気休め程度にしかならない量かもしれませんが、少しでも山が本来の美しさに近づき、子供たちが自ら拾うことによって大人になっても山を大切にしてくれればと思います。

空き缶・針金・ネジなど ビン・ペットボトル・タバコ・お菓子や使い捨てカメラの袋・プラスチックの紐?手袋・カラーテープ・電池など危険物 生活用品(洗剤の空き箱・スリッパ・洋服・発泡スチロール・電気コードなど)



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