フィールド便り 


西海岸には、驚くほどの漂流物がうちあげられています。
ビン、洗剤のボトル、野球やソフトボールのボール、カゴ、ヘルメット、パイプ、ボンベ、、、などなど。
子供たちは、思い思いにそれらを運んでいっては満足するまで創作活動をしていました。
とても楽しい休日になりました。
 
2009.1.7 父島
西海岸
漂流物がおもちゃ



 子供たちが西海岸へ行く楽しみの一つに、このガジュマル林があります。
戦前に植えられたもので、今では大きなガジュマルになっています。
ここには、いつからかお手製のブランコがあり、子供たちはブランコをしたり、ガジュマルの気根をつかんで斜面でターザンのようにぶらさがったり、木登りしたりと、いつも楽しそうです。
 
2009.1.7 父島
西海岸方面
自然のジャングルジム



 オガサワラグミの花も、もうそろそろ終わりの頃です。近くを歩くと、すぐに気がつくような強い香りがしています。
お父さんが、子供たちに花の香りを嗅がせています。
「うぅ、、、俺にとってはクサい、、、。」
鼻が敏感な長男には、苦手な香りのようです。(いい香りなのにナ。。。)
 
2009.1.7 父島
西海岸方面
オガサワラグミ



 虫食いの葉っぱは、子供たちの想像力をいっぱいに膨らませてくれます。
「左は‘こだま(もののけ姫にでてくるキャラクター)‘。」「右のは魚だ!」他にも、のこぎりや蝶もありました。
三人は、にぎやかに話し合って歩きます。
みなさんは何に見えますか?
 
2009.1.7 父島
西海岸方面
何に見える?



 「これ、面白い模様だね。マルハチの断面ってこうなってるんだぁ、、、。」と面白いもの発見機の次男が見つけました。
 
2009.1.7 父島
西海岸方面
面白い模様
マルハチの幹の断面)



 山中の平らなところになってくると、山道はアコウザンショウの香りに変わってきます。
この辺りは、以前何回かアカガシラカラスバトを見た場所です。残念ながら、今日はいませんでした。数匹のメジロが盛んに実をついばんでいました。
 
2009.1.7 父島
西海岸方面
アコウザンショウ(果実)の
実をついばむメジロ(鳥)



 ムニンアオガンピの雌花は、下のほうに子房と白く立派な柱頭があるので、横から見ると下のほうが膨らんでいます。
花粉は退化しているので、上から見た場合(葯はあっても)花粉らしきものはありません。全体的に雄花よりやや花数が少ないように思います。
両性花については、ちょうど雌花雄花の中間的な存在で、花を分解しないと見分けがつきにくいです。
 
2009.1.7 父島
西海岸方面
ムニンアオガンピ(雌花)



 西海岸へ行く途中にはムニンアオガンピの木がいっぱいあります。
ムニンアオガンピは、雄花の木、雌花の木、両性花の木があります。
雄花は、上から見ると黄色からオレンジ色の花粉が目立ち、横から見ると下のほうまで花筒がストレートな形をしています。
一見分かりにくいですが、雌花と比べると違いが分かります。
 
2009.1.7 父島
西海岸方面
ムニンアオガンピ(雄花)



 「この葉っぱ、枯れてるんだね。」
前の方から子供たちの話し声がしました。
なんだろうと思ってみると、デリスです。

「これはね、枯れそうなんじゃなくて、この木の新しい葉っぱなんだよ。」
「ええ!?」と驚く子供たち。
「デリスって名前だよ。」
「ドレス?」と幼い末っ子。
「デリス!」
 
2009.1.7 父島
西海岸方面
ドレスなデリス



 入り口近くは、外来種の草本類の花が多く咲いています。

ヤハズカズラ、オオバナセンダングサ、シマクワズイモ、カッコウアザミ、ホナガソウ、、、などなど。
 
2009.1.7 父島
北袋沢
ヤハズカズラ




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