フィールド便り 


 今日は、家族で西海岸へ山歩きに行きました。
子供たちも大きくなってくると、習い事にスポーツに友達との遊びとスケジュールがいっぱいで、家族全員で遊ぶ日も少なく感じてきました。だから、家族でのお出かけは特別に大切な時間です。
久しぶりの山歩きのはじまりは、入り口のトウワタというガガイモ科の植物がお出迎え。
 
2009.1.7 父島
北袋沢
トウワタ



 地面にも発見はあります。花が咲いているところには、大抵花が落ちているからです。ムニンシャシャンボの花が、頭上の木に咲いていました。
ムニンシャシャンボは父島の集落付近や南部などに広く分布している植物です。これから、あちらこちらで咲いていきます。
 
2008.12.30 父島
東平
ムニンシャシャンボ



 林内を抜け、いったん頭上の空間が開けてくると、足元は泥るんできます。
でも、なるべく足元だけではなく、近くに見える植物たちを見ると楽しいですよ。ここは、木の高さの低くて観察に適しています。
 日のあたる場所にムニンハナガサノキの果実が実っていました。宇宙から来たような面白い形と色をしていますね。
 
2008.12.30 父島
東平
ムニンハナガサノキ(果実)



ムニンノボタンの植栽地で、果実が裂開していました。
野イチゴのようにつぶつぶとした果肉と種子がとてもおいしそうです。
 
2008.12.30 父島
東平
ムニンノボタン(果実)



 キンショクダモは雌雄異株です。
雄花の方が長い雄しべが放射状に広がり、ボンボンのように遠くから見ても目立っています。それに比べて、雌花は小さく、花数も心なしか少なく見えます。
 ぜひ、それぞれの違いを見てください。新しい発見がありますよ。
 
2008.12.30 父島
東平
キンショクダモ(雌花)



 小笠原には、広分布種のキンショクダモと固有種のムニンシロダモがあります。
葉の裏の色で見分けるというのが定説ですが、木の日当たり具合などでも変わるため、あまり当てにならないように思います。
他地域にあるキンショクダモがどんなものなのか、、、ムニンシロダモとどの程度違いがあるのか、、、いつも疑問が付きまといます。
 
2008.12.30 父島
東平
キンショクダモ(雄花)



チチジマクロキは、遊歩道沿いに見ることができます。
運がよければ、アカガシラカラスバトも見れます。この日は出会いませんでした。
純白の可憐な花に、ハチやアブやガなど多くの虫が集まります。
 
2008.12.30 父島
東平
チチジマクロキ



 チチジマクロキの花が咲きだすと、いよいよ年末年始といった雰囲気になります。
まだ果実も付いていました。
ウチダシクロキより、やや長細い果実です。
 
2008.12.30 父島
東平
チチジマクロキ(果実)



 オオミトベラの果実が裂開していました。
種子のまわりを赤色に覆っているのは仮種皮といい、一見果肉があるように見えますが皮のような薄いものです。仮種皮には粘着力があって、触れるとすぐに手につきます。
 
2008.12.30 父島
夜明道路
オオミトベラ(果実)



 N先生と、久しぶりに山の植物観察に出かけました。
私に野の花を教えてくれたN先生とは、植物の世界を通して楽しく過ごせる、先生であり、友達のような、親子のような、、、元気でとても気さくな先生のお人柄によるものです。子供たちとも自然に打ち解けています。

 車道沿いの植物観察は、長崎ループトンネルを過ぎたゆるい上り坂でハツバキの実を写真に撮りました。梅のような果実です。
 
2008.12.30 父島
夜明道路
ハツバキ(果実)




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