フィールド便り 


 ムニンヤツデ、ムニンアオガンピ、シャリンバイ、ハツバキ(雄花)が咲いていました。

 ムニンヤツデの花は、本州のヤツデと同じく両性花で、ひとつの花が雄性期(雄花)から雌性期(雌花)へと花の生態が変わっていきます。同じような生態をもつ植物は、カヤツリグサ科のものに多く見られます。
 
2008.11.14 父島
中央山
ムニンヤツデ



 中央山を歩いていると、シュクシャの果実が実っていました。花が終わると苞は一度閉じてから、果実が熟すと再び開きます。

 種子は赤色で4mm程の大きさ。光沢があります。鳥が食べるのでしょうか、、、。
 
2008.11.14 父島
中央山
シュクシャ



 今、ウッドローズが辺り一面に花を咲かせています。斜面が黄色一色になる姿は美しく、そこだけがパッと明るくなります。
 とてもきれいな植物ですが、背の高い木々を覆い尽くして、最終的にはその場所を占領してしまいます。繁殖力もあるので、育てる場合は徹底的な管理と注意が必要です。
 
2008.11.10 父島
扇浦
バラアサガオ(ウッドローズ)



 小笠原でよくみる植物、小笠原固有種のコヤブニッケイです。
コヤブニッケイの果実を目にすることは少ないです。その結実率は、何故かすこぶる悪い。
この木は、たまたま3年前に実っているのを見つけて、それから毎年果実をみる楽しみが増えました。
若干弱っている木ですが、力を振り絞って果実をつけています。
 
2008.10.20 父島
初寝浦遊歩道
コヤブニッケイ



 雨にぬれると、ぬめりがでるチチアワタケ。
ま〜るい傘は栗色〜黄色で、パンのような雰囲気です。傘の裏面は、スポンジのような小さい穴が無数に開いています。
食べれるきのこにひとつですが、体質によっては下痢をおこします。
 
2008.10.20 父島
初寝浦遊歩道
黄色いパンのようなきのこ
(チチアワタケ)



 ひときわ鮮やかな青〜紺色をしているのは、コンイロイッポンシメジです。
3cm前後で、次第に傘を広げます。
他の似たきのこに、水色〜青色をしたソライロタケがあります。こちらは、もうすこし小型のきのこです。
どちらもとても綺麗で、出会うとうれしくなります。
 
2008.10.20 父島
初寝浦遊歩道
コンイロイッポンシメジ


 遊歩道沿いの地面にあったきのこ。チビホコリタケといいます。
1cm前後の大きさで、1uに6個くらいでていました。

小さくて、とてもかわいいきのこです。
 
2008.10.6 父島
ブタ海岸
たまごかマシュマロか?
(チビホコリタケ)



 たくさん雨が降ったので、ブタ海岸の地形も砂が流されて変わっていました。
砂が流されたことによって、グンバイヒルガオの根っこがどのようになっているのか観察できました。
川岸に見える薄茶色の部分は、みんな根っこが集まったものです。1本の根は5m〜10m位はありそうです。
ヒルガオ科の植物の中には、長い根を持つことが知られています。
 
2008.10.6 父島
ブタ海岸
グンバイヒルガオの根っこは
何メートル?!



 遊歩道沿いに咲き始めたムニンアオガンピの花。小さな果実も付き始めていました。ムニンアオガンピは、遊歩道沿いによくみる小笠原固有種です。

4枚の花弁と長い筒という花の形からも、ジンチョウゲ科であることが分かります。
 
2008.10.6 父島
ジョンビーチ
ムニンアオガンピ



 小中高連合運動会の振り替え休日に、家族で出かけました。
ここ最近、かみなりの豪雨の影響でしょうか、、、。木本の少なくなった中山峠では、ホナガソウだけでは地面を支えきれず、斜面が崩れて遊歩道をふさいでいる場所がいくつかありました。
 
2008.10.6 父島
中山峠
崩落



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